5月に公開になる前に、師匠から試写会の券を頂戴して観に行ってきた。原作はローレンス・ブロックの「獣たちの墓」。映画の世界に没入して、あっという間に時間が経った。面白かった。ニューヨークが舞台なのだが、あのきらびやかな最先端都市のNYでなく、様々な人間が暮らすアメリカの一都市として描かれている。人間が生きている場所だ。犯罪者も探偵も金持ちも売人も、それぞれの論理の中で生きている。そして、それらが交わる時に事件が起こる。正義などという言葉は役に立たない。自分を信じて、自分のやり方で闘うのだ。
猟奇殺人者というのは、西欧の専売だと思っていたが、近頃は日本でもおかしな事件がある。日本にも、こんな屈強な探偵が必要な時代になったのかもしれない。
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獣たちの墓―マット・スカダー・シリーズ (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)
- 作者: ローレンスブロック,Lawrence Block,田口俊樹
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2000/12
- メディア: 文庫
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