Life and Pages

本や映画、音楽、日々の雑感

2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

キッチン

初めて読んだ。とても良かった。言葉遣いが好きだなあ。日頃、会話するときのやり取りを思い出させる。そして、家の中のキッチン、台所は、思いを巡らせる場所としてとても有用なのだと知った。正解だなあ。命をつなぐ食事を作るところ。それはまるで祭礼の…

飛行士たちの話

切なくて不思議な、飛行士たちの物語が胸に小さな波を立てる。兵士の中でも、パイロットはほぼ全員が死ぬ運命にあったと言ってもいいのではないだろうか。生き残ったのは、ほんの一握りの幸運を得た者だけだろう。それ故に、死は他人ごとではない。スピーチ…

来て! 見て! 感じて!

脚本家の鎌田敏夫さんが、ご自分が書いた脚本の台詞などを見出しに、その背景や思い出を語っている。目次に並ぶ各編の題目は、そのまま台詞選集という体裁になっているのだが、すでにドラマの景色を漂わせている。どれも強い言葉ではないのだが、たたずまい…

映画 誘拐の掟

5月に公開になる前に、師匠から試写会の券を頂戴して観に行ってきた。原作はローレンス・ブロックの「獣たちの墓」。映画の世界に没入して、あっという間に時間が経った。面白かった。ニューヨークが舞台なのだが、あのきらびやかな最先端都市のNYでなく、様…