Life and Pages

本や映画、音楽、日々の雑感

じゃむパンの日

赤染晶子さんのエッセイ。なんて軽やかな、ユーモラスな文章なのだろう。こういう人に私はなりたい。リズムが良くて、ユーモアの分量がちょうど良くて。京都の人だから? 嫌みの代わりに諧謔で語るというような。こんなエッセイを書く女性が他にもいたよなあと思ったら、巻末で交換日記形式で文章を寄せられていました、そう翻訳家の岸本佐知子さんでした。こりゃ、気が合うわ。高橋源一郎さんのラジオでこの芥川賞作家のことを知ったのだけれど、なんとすでに鬼籍に入られていた。それでも、作家が残してくれた作品はずっと残り続ける。素敵なことだと思う。楽しい本をありがとうございます。