Life and Pages

本や映画、音楽について書いています

おいぼれハムレット

題名の通り、あのお話の頃を過ぎて、老いさらばえたハムレットの話、後日譚風なお話というから、こんなことをそもそも書ける人がいるのか、てなことを思いまするが、いややはり、橋本治の仕業でありました。と、いつのまにかこっちまで落語風になってしまうのも、これは、橋本治がひとりこつこつと打ち立てようとしている、落語世界文学全集の第一巻だからでした。換骨奪胎には違いないけれど、ハムレットだけではなく、シェイクスピアの世界観を自分なりにしっかりと掴んでいて、落語の構造も言葉も知っているからこそ、できる芸。ハムレットという名がずっと受け継がれているという西欧王族的監修を生かして、先代、先々代が1箇所に集まり、しかも年齢のせいでぼけているから、どのハムレットのことを射しているのかわからず話が面倒くさくなる。そんなところに落語のネタになりそうなものを感じたのかもしれないねぇ。解説も後書きも、大サービスで本当にこの作家は大好きです。

 

おいぼれハムレット (落語世界文学全集)

おいぼれハムレット (落語世界文学全集)

 

 

映画 ボヘミアンラプソディー

音楽を題材にした映画は、本当に外れない。俳優はみんな、クイーンのメンバーによく似ていた。でもそれだけじゃない。みんな本当に音楽が好きで、アイデアを出し合って、バンドとして成長してきたのだ。

フレディは、愛する人と自分の才能を開花させる土壌としての音楽、その両方を早々と手に入れる。バンドは成功し、彼女とも上手くいっていたのだが、それだけでは物足りなくなったのだろう。バイセクシャルの道へ踏み出す。しかしグッドフレンズは、愛を与えてはくれない。気がついたとき、彼にはあまり時間がなかった。それでも、いや、それだからこそ、彼の歌は人々の胸に深く届く。人と人をつなぐ。歌の力はすごい。人間が達成した、素晴らしい創造物だ。

最後のライブエイドのシーンは本当のコンサートを経験しているかのようだ。近頃はコンサートでも、生の演奏の音を聞きながら、ライブ映像をスクリーンで見ることが多いいから、実際のコンサートよりも、ライブ感を味わえたのではないだろうか。We will rock you. そして、We Are the Champions. CDで聴いているのとはまったく違う歌に聞こえた。魂を揺さぶられるような歌だった。

www.foxmovies-jp.com

出世する人の英語

 この前、仕事で参加したセミナーで、地球温暖化対策のことが取り上げられていた。これからの企業は、どれだけそうした対策を考えているかが問われてくるという。そして、欧米の企業は、「こんな方向に向かって努力する」的な方針や方向性の表明だけで会社のビジョンとして発表するそうだ。高い目標を掲げ、それに向かってチャレンジすることに意味があるらしい。一方、日本の企業は、本当にできることを考えた上で、「これとこれだけはやります」的な発表になると言う。なんとなく、その違いは感じていたが、そういうものなのだ! と、この本を読んで納得。言葉の壁と思っていることは、文化の壁のようである。

出世する人の英語 アメリカ人の論理と思考習慣 (幻冬舎新書)
 

 

仕事にしばられない生き方

 ハリガネムシに寄生されたカマキリは、自分の意思とは関係なく、ハリガネムシの産卵場所の水中に飛び込まされてしまう。借金に追い詰められた、かつてのパートナーもそれと同じだったのではないかと分析する。この人の人生は波瀾万丈で、世界中で暮らしてきたから、その視点もスケールが大きい。日本の社会のさまざまな理不尽さは、そういうものだ、と思って取り込まれて行くのではなく、おかしいことはおかしいと判断し、自分なりに対処していくことが大切なのだと感じた。むろん、そんなことをすれば世間の風当たりは強くなるし、会社にもいられなくなるかもしれないが、無理して合わせるよりはずっといいのだと、この人の人生が裏打ちされた文章によって、頑張ろうという気になってくる。本屋で見かけて、手に取った本だが、今の自分が読みたかった本だったと改めて思う。

 

 

 

CD スナックJUJU〜夜のRequest

面白い企画だなと思ってCDを聴いた。JUJUがいろんな歌手の歌をカバーしたアルバムだ。

まちぶせ、桃色吐息、DESIREを聞いて、あーそうかと思った。これらの歌謡曲はファンタジー度が高いのだ。石川ひとみ高橋真梨子中森明菜、彼女たちが歌った世界は純度の高いファンタジーだったからこそ、その一曲に耳を傾け、勝手な思いを描けたのだ。JUJUは歌が上手いが、彼女の歌は現実からは完全に浮き上がらない。だからこそ、この企画なのだ。スナックの歌の上手いママが、常連客やふらりと立ち寄った訳ありの酔客のために歌う歌なのだ。耳に心地よいが、ファンタジーの世界は立ち上がらない。それでいいのだと思う。テレビの中の歌手に対しては妄想を描くしかないが、スナックのママに対してはほんのり欲望を見いだせるからね。このアルバムを聴いて、カバーされた歌を歌った歌手の力量を再確認し、JUJUという歌手の面白さも感じた。なかなかの発見があった。

日本人のための日本語文法入門

翻訳の先生に教えてもらった本だ。日本語の文法を説明するのに、アスペクトという用語が使われている本は始めて読んだ。しかし、それは外国人に日本語の文法を教える際には普通に使われる用語であり、基本項目であるらしい。日本人が学校で学ぶ国語と、外国人が学ぶ日本語は指導法が違うというのは理解できる。そもそも、テンスとかアスペクトとかを国語の時間に聞くことはなかったが、そうしたことを教えていてくれれば、英語をもっと理解しやすくなったのではないだろうか。たぶんいちばんいいのは、文法については英語と日本語を比較しながら学ぶことだろう。文法がしっかりと身につくように思う。読んで良かった。

入門 ビットコインとブロックチェーン

勉強のために読んだのでメモ。
ビットコインは管理者がいない。利用者が直接ブロックチェーンに送信することによって、取引がなされている。
ビットコインは、2009年からほぼ10分ごとに発行されていて、およそ4年ごとに新規発行量が半減する。合計2100万ビットコインを上限とすることが決まっていて、それは2140年頃で、それ以上は増えない。
ビットコインの関係者
(1)コア開発者
(2)取引所
(3)マイナー
ビットコインの弱点は処理が遅いこと
ブロックチェーンは「悪いことしたら損をするため、不正をしない」