Life and Pages

本や映画、音楽、日々の雑感

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

同時通訳者の頭の中

以前読んだ本を再読。この本で伝えようとしていることは、「イメージ力」と「レスポンス力」を鍛えようということ。英語で話されていることを単語を追うのではなく、伝えようと強いることそのものをイメージとしてとらえること、そして、反射のように言葉を…

怖いくらい通じるカタカナ英語の法則

英語の発音は難しい。英語の得意な友人は正しい口の形で正しい音を出すように訓練して、それなりの成果をあげているが、私には難しい。なので、アクセントと抑揚と言い換えを駆使して、なんとか日本人英語でこれまでやってきたのだが、発音問題はなんとかし…

村上春樹翻訳ほとんど全仕事

村上春樹が翻訳した本は何冊も読んでいたけれど、どこかで作家村上春樹の余技のように思っていたところがあって、作家はやはり文章がうまいなあ、といった平凡な感想しか持っていなかった。この本には翻訳家としての村上春樹の成り立ち方が描かれている。高…

映画 おおかみこどもの雨と雪

テレビで観たのだけれど、なかなかおもしろかった。大学に通う主人公の花は、もぐりの学生だった彼と付き合い始める。彼はトラックの運転手をしていたが、実は狼男であることを告白する。が、花の彼に対する愛情は揺るがず、二人は一緒に暮らし始める。そし…

映画 3月のライオン前編

マンガもTVアニメも見ていたが、映画館にも足を運んだ。最近の邦画はマンガの原作を実写化したものが多く、どれもマンガをなぞっている以上のことをしていないという思いがあったが、この映画はマンガのキャラクターに似た俳優を登場させていたが、それ以上…

ぼくらの仮説が世界をつくる

著者の佐渡島さんは、日本で作家のエージェントをする会社を始めた人だ。今は漫画家の作品をデジタルで直接読者に販売する仕組みを作っている。日本ではエージェント業はあまり聞いたことがない。この本の中で、村上春樹が海外で受け入れられたのは、海外ラ…

自分を捨てる仕事術

かつてスタジオジブリで、鈴木プロデューサーの下について、「とにかくオレの真似だけしていろ」と言われて、素晴らしいプロデューサーになった人の本。いくつもなるほどと思わせてくれるところがあった。もう若くはないから真似はできないなあと思わず、真…

映画 LA LA LAND

とてもよかった。最後のシーンの二人の表情に、それぞれがしっかりと自分の道を歩いてきた時間と自信が現れていた。 この映画は、少女漫画的だなあと思った。主人公の主観で物語が進んでいくから、ダンスを始めても、歌を歌いだしてもそれほど不思議はない。…

騎士団長殺し

主人公の私は、肖像画を描いて生計を立てている。突然、妻から離婚を切り出され、あまりのショックにそのまま車に飛び乗って北へ向かう。仕事も辞めて、あてもなく東北を彷徨う。関東に戻ってきた私は、友人の父である高名な日本画家が住んでいた山の上のア…