Life and Pages

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自分を捨てる仕事術

かつてスタジオジブリで、鈴木プロデューサーの下について、「とにかくオレの真似だけしていろ」と言われて、素晴らしいプロデューサーになった人の本。いくつもなるほどと思わせてくれるところがあった。もう若くはないから真似はできないなあと思わず、真似のできることはいただこうと思って読んでみた。
自分のために仕事をするな、というのもその一つ。「オレがオレが」となってしまうと、視野は狭くなり、辺に力が入ってしまう。誰かのため、何かのために仕事をするというのはその通りだなあと思った。真似をしろ、でも真似は上書きではない、というのもある。自分にないものをしっかりと取り込むのだということだ。そして、文章の書き方、あるいは話の構成は「枕」「起」「承」「転」「結」というもの。これはうまい。そして、スケジュールに余白を持てということ。大切なチャンスが来たときに一杯いっぱいではどうにもならない。そして、急がなければいけないことほど、ゆっくりやれ。急がなくいいことは早くやれ、ということ。つまり、雑用的なことはさっさと形付けて、重要なことにあせらずとりかかれということ。
自分をふりかざさずに、謙虚にがんばろうと思った。

自分を捨てる仕事術-鈴木敏夫が教えた「真似」と「整理整頓」のメソッド-

自分を捨てる仕事術-鈴木敏夫が教えた「真似」と「整理整頓」のメソッド-