Life and Pages

本や映画、音楽、日々の雑感

2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

誰でもないところからの眺め

終わりの始まり、という言い方を時々聞く。この本で描かれているのは、そんな始まりの予感のようなものだ。現代を終末のようだと評する見方はある意味正しい。このまま衰退していくのではなく、新たなパラダイムが始まるのを待望する気持ちが何かを引き寄せ…

神は銃弾

マッドマックスの新作の世界観に近いということで、話題になっている本だ。小説でしか描けない世界というものは確かに存在する。この本が描きだした世界の極悪さ、凶暴さ、醜悪さは恐ろしい。そうしたことをマッドマックスが描き出しているのだとしたら、映…

沈みゆく大国アメリカ

オバマケアの実態をまとめた本だ。オバマケアとはかなりとんでもないものだということがわかった。そして、アメリカは本当に資本主義の国で、デモクラシーの国なのだということを改めて気づかせてくれた。それに比べたら、日本は社会主義の国だと言ってもい…

泥棒は選べない

「泥棒探偵バーニィ」シリーズの第一作。泥棒と探偵がどうつながるのかと思いながら読んだが、なるほどそうか、と感心した。考えてみれば、泥棒は住居侵入は探偵よりも上手いし、警官に友達がいてもおかしくない(米国の場合)。探偵がやってしまうと、なんだ…

フェイスオフ

短編のミステリーは綿密に伏線を張る紙幅もなく、中途半端な終わり方をするものが少なくない。本屋さんが選ぶ賞を受賞した作品でも、私には納得のいかない終わり方をしていて落胆した。日本の読者にはすっきりとした収束はあまり重要ではないのだなあと発見…