「泥棒探偵バーニィ」シリーズの第一作。泥棒と探偵がどうつながるのかと思いながら読んだが、なるほどそうか、と感心した。考えてみれば、泥棒は住居侵入は探偵よりも上手いし、警官に友達がいてもおかしくない(米国の場合)。探偵がやってしまうと、なんだかなあ、という感じの「変装」もなるほど泥棒がやるのはおかしくない。ベテランともなれば、長い間警察に捕まらないで稼業を続けているわけだから、相当頭がいいはずだ。確かに探偵に向いているわけだ。発見した気分。続編も楽しみだ。ちなみに訳者によれば、原書のタイトルの「Burglars Can't Be Choosers」は「Beggars can't be choosers」のもじりだそうだ。なるほど。
- 作者: ローレンスブロック
- 出版社/メーカー: 早川書房
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