Life and Pages

本や映画、音楽、日々の雑感

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

わたしの子

「わたしはどれくらいあなたからうばい、与えてきたのだろう?」 じぶんの子どもに想いがつたわらない。できるだけ期待にこたえてあげたいとおもうけど、わたしだってつらいときはあるし、なんでも許すわけにもいかない。でも・・・。 母親とその子ども。こども…

黄金の日日

物語は、堺の町を織田の軍勢が取り囲むところから始まる。まだ美濃から上洛してきたばかりの織田信長は、戦に使う矢銭二万貫を出せと堺に迫る。独立した商業都市としてすでに名を馳せていた堺にとって決して無理な金額ではなかったが、どこの大名にも与せず…

映画 ノマドランド

荒野にどこまでも続く広大な風景の中を先へ先へと伸びるハイウェイ。モノトーンだが、荒野ではない。未来都市のようだ。そのハイウェイの上を一台の車が静かに進んでいく。日本では職人さんたちが仕事に使うワンボックスカーのようだ。小型のキャンピングカ…

映画 復活の日

小松左京づいている。この映画は1980年公開。ウイルス兵器によって人類が滅亡するのだが、南極探検基地で任務に就いていた世界各国の約800人だけが生き残る。このウイルスは気温が0℃以下だと活動しないため、南極では活性化しなかったのだ。 2021年の今、こ…

映画 日本沈没

1973年に公開された、小松左京原作の映画。見た記憶があったのだが、うろ覚えだったのだが、今回はしっかりと観た。というか、日本が沈んでいく様子が眼に焼き付いた。公開当時は、アイデアの卓越さと特撮映像の素晴らしさで観客に初めて体験する恐怖を与え…

映画 ミナリ

アカデミー賞助演女優賞を獲ったことを知り、観に行ってきた。佳作だと思うが、それほどすばらしいとは感じなかった。ユン・ヨジャンも、スティーヴン・ユアンも、他の俳優さんも良かった。けれど、私の胸には深くささらなかった。批判する気はまったくない…