Life and Pages

本や映画、音楽、日々の雑感

閑話休題 テニススクールで

今日は、本の話でも映画の話でもない。テニススクールに通っている。少し背伸びをして、上のクラスに入れてもらったので、コーチの言う通りにはできない。でも、言われたことを実行しようとしている。それが人から学ぶということだから。でも、なかなか上手…

映画 ナミヤ雑貨店の奇跡

ずっと前に録画してHDDに入っていたのをようやく観れた。お店の常連の子供たちから寄せられた相談に、何十年ものあいだ答えていたご主人のもとに人生の岐路に立った大人たちからも、相談が寄せられるようになる。こうした相談に対する回答は、どちらともとれ…

映画 ロケットマン

ずっと愛が欲しかったんだな、と映画を観終わってまず感じた。愛って何かわからなかったから、探しもとめていたんだなって。ただ、ハグしてほしかっただけなのに。ただ自分のことを受け止めてもらいたかっただけなのに。エルトン・ジョンの歌は、学生時代、…

ずっとこの雑誌のことを書こうと思っていた。

この雑誌とは「マンハント」のことだ。1958年から1963年まで、アメリカの雑誌「manhunt」の日本語版として、ミステリーなどを紹介したA5サイズの雑誌だ。新刊で売られていた当時のことは、もちろん知らないのだが、ミステリー雑誌の草分けだという、この雑誌…

映画 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

タランティーノの最新作だ。舞台は1969年のハリウッド。知るはずはないのに、どこか懐かしい風景。自分の中の過去の断片的な記憶が編集し直されて、この時代の目撃者になったような気になる。差別的な言い方も出てくるが、それは、この時代に実際にあったも…

読みたいことを、書けばいい。

タイトルがずっと気になっていて、でも、平積みになっていたから、案外お手軽本なのかなあと遠巻きにしていたけれど、エイヤと買ってみたらなかなか良かった。著者は元電通のコピーライターである。というだけで、「ああ、そういう人ね」とくくられかねない…

なかなか暮れない夏の夕暮れ

主人公は、ほんの少しでも時間があると本を読む。待ち合わせのバーのカウンターで。スカイプを立ち上げ、相手が画面に出てくるまでのわずかな時間に。読んでいるのは翻訳ミステリーだ。真冬の北欧で殺人事件が起こった直後、物語は中断される。改行されると…

音楽アルバム うたいろ

いきものがかりのボーカル、吉岡聖恵のソロアルバム「うたいろ」を聴く。さまざまな歌手の歌をカバーしていて、このボーカルならではの、潔い、まっすぐな歌い方が心地よい。中島みゆきの「糸」という歌もカバーしている。♪縦の糸は〜、横の糸は〜♪ というあ…

映画 あん

以前、テレビで放映された直後にHDDに録って、見始めたのだが、テレビが壊れて買い換えたために続きを観れていなかった。最近、再放送があり、ようやく観ることができた。淡々と物語が進んでいく。永瀬はいい。悲しみとやりきれなさと反抗心と大きな優しさを…

窓の外を見てください

仕事や読書会に関連する読書ばかりで、自分のために買った本がなかなか読めない状態が続いている。そうした間隙を突いて、ようやく、この本が読めた。相変わらずの片岡義男の小説だ、という他はないのだが、大学生の頃から読み続けてきているので、自分の中…

アリババの経営哲学

ジャック・マーという人は面白い。インターネットのことがよくわからず、プログラミングもまったくわからないときに、インターネットの会社を起業すると決めて、実践し、アリババという会社を世界有数のB2B取引の会社にし、そして今度は、その会社を辞めて、…

岩田さん

任天堂の社長で、私にとっては、ほぼ日刊イトイ新聞を通じていつも話を聞いていた、岩田聡さん。2015年に早すぎる生涯を閉じた。その岩田さんの言葉を、糸井さんや宮本さんとの対談などから集めたのが、この本だ。ほぼ日に掲載されたものも多いから、以前読…

折りたたみ北京

タイトルがとても気になる。どんな話なのだろうかと。翻訳の師匠が面白かった本だと挙げていたので読んでみた。副題は現代中国SFアンソロジーだ。編者はケン・リュウ。「紙の動物園」の著者。不見識なことに、中国SFと言われてもピンとこなかった。書店では…

映画 トイ・ストーリー4

アニメなのに、おもちゃの人形たちが主人公なのに、彼らの物語に感情移入してしまうのはどうしてだろう。もちろん、ディズニー映画で、PIXER製作で、トム・ハンクスなどが声優をしているのだから、当然という考え方もできる。けれど、人間の物語が映画になっ…

燃えつきた地図

ある日、姿を消した夫を探してほしいという妻からの依頼を受け、興信所の所員である「私」は妻に話しを聞きに出向く。何を聞いても、妻は、手がかりになるようなことはたいして話してくれない。弟にまかせてある、といいながら、その弟にはこちらから会えな…

イタリアン・シューズ

フレドリック・ヴェリーンはかって医師だったが、本人が言うところの大惨事(カタストロフ)のせいで仕事を辞めて、子どものころ家族と暮らしていたスウェーデンの小さな島で一人暮らしをしている。犬と猫がいるだけで、その島には他に誰も住んでいない。郵便…

講演会 宇宙についてのあれこれ

今回は本でも映画の話でもない。知り合いの会社で、宇宙業界の人が話しに来てくれるというので、参加させてもらった。そのときのメモだ。 講師は小林さんという女性で、ベストセラーマンガ「宇宙兄弟」の監修もされた方(巻末にお名前が載っていて、マンガの…

RUN AWAY

サイモン・グリーンは、セントラルパークの中にあるストロベリーフィールズで歌っている、ストリートミュージシャンをじっと見ていた。ギターも歌もあまりに下手で、ギターケースにコインを入れる人は多くない。汚れた服を着ている、そのやせっぽちの少女は…

Xと云う患者

芥川龍之介を愛する、イギリス人作家が、芥川本人の身に起こったことと、作品の中の主人公との話をひとつの巻物のように繋げて書き上げた、不思議な話だ。芥川の作品が解体され、解題され、この小説の中で展開される。芥川龍之介本人の身に起こったことなの…

映画 茅ヶ崎物語 - My Little Hometown

茅ヶ崎はなぜ、音楽家や芸術家を多く輩出しているのか? そんな素朴な地元愛から生まれた疑問から、宮地さんというレコード会社社員であり、桑田佳祐の幼なじみが茅ヶ崎の歴史をざっと、まとめた映画だ。こう書くと適当な映画の感じがするが、実際、構成はか…

NHKスペシャル 彼女は安楽死を選んだ

一人の女性がスイスに渡り、安楽死という方法で最期を迎えた。おだやかに、そっと。 彼女は原因不明の全身の筋肉に力が入らなくなる難病になり、少しずつ自分の体が自分でコントロール出来なくなっていく。ある日、入院していた病院の医師に勧められ、同じ病…

井上陽水英訳詩集

井上陽水の歌は、声の良さと単語の連なりの耳障りの良さに翻弄されて、雰囲気を楽しむものだと長い間思ってきた。本人も、かなり適当です、などと言っていたものだから、その言葉を真に受けてしまっていた。うかつだった。 キャンベルさんが訳されたと聞いて…

ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。

NASAでは宇宙飛行士の家族をサポートする「家族支援プログラム」があり、家族を大きくふたつに分類していた。「直系家族」と「拡大家族」だ。直系家族はスペースシャトル打ち上げの際、特別室に案内される。打ち上げを間近に見られるというだけでなく、万が…

IQ

2005~6年の過去の出来事と2013年の現在の出来事が章が変わるごとに交互に進む。現在、探偵業を生業とする主人公のIQの生き方を運命づけたのが2005年に最愛の兄を事故で失ったことだった。過去のパートでは、現在にいたるIQの暮らしや交友関係が描かれる。 I…

生きているのはなぜだろう。

脳の研究者が、生きていることの意味を科学的に明らかにした言説に、あのILMで活躍する若きコンセプトアーティストが絵をつけた絵本。なーんて言ってみたが、まちがってはいないが、大切なものがするりと落ちてしまった。自分は何のために生きているのか、自…

映画 キングダム

途中で、うーんと思って一旦スクリーンから眼を外した。マンガを映画にするのは難しいのだなと改めて思う。 三月のライオンの映画は、よくできていた。マンガの世界観をしっかりと受け継いでいて、マンガの愛読者として満足できたし、それ以上に映画の中の登…

NHKテレビ 英雄たちの選択 土偶を愛した弥生人

日本史の教科書では、1万年続いた縄文時代は、大陸から稲作と鉄器がもたらされると弥生時代へと変わった、と教えられている。 しかし、元号を変えるように、ある日一斉に日本中が稲作をはじめるわけはないし、1万年続いた文化などが一気になくなるわけもない…

あなたを愛してから

なんとも不思議な話だった。早川ポケットミステリーの一冊なのだから、ミステリーなんだと思って読んでいたけれど、いろんな要素が組み合わさったストーリーだった。読後も、これはミステリーなのか? と思う。謎解き、探偵、殺人事件、秘密、それに父親探し…

ある男

夫が不慮の事故で亡くなり、妻はそれを会ったことのない、夫の兄に伝えた。弔問に来た兄は、死んだ男は弟ではないと言う。では、私の夫は誰なのか・・・。なんとも上手い設定で、ページをめくらせる。 真相を知った後、妻は、三年半の幸せな夫婦生活をどう考…

映画 バイス

これもアカデミー賞作品の一つで、ずっと観たいと思っていた。面白かったけど、映画を観ながらアメリカのことに詳しければ、もっと面白がれるのだろうと感じた。私は副大統領のことはあまり意識したことがなく、映画の中でも言っていたが、大統領が死んだ時…