2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧
タイトルの通り、京都の書店のオーナーである著者が、コーヒーを飲みながら松本隆が語った言葉を書き留めている。薄いけれど、ハードカバーのとても素敵な本だ。 作詞では物語が一番重要だと語る。「なんで自分は生きているのかって説明できない。説明はでき…
このタイトルはどういう意味なのだろうと思ってページを開くと、その話から始まった。雨の中、傘を差し掛けながらお母さんの車椅子を押す作者。途中、ケータイの所在を確認しようと、ちょっともっててと母に傘を渡す。無事に確認できて、傘を受け取ろうとす…
萩尾望都の漫画は何冊か読んでいる。十数冊かもしれない。それでも、全作品数に比べたらそれしか読んでいないというべきだろう。この本はいっとき話題になっていたのでずっと気になっていて、とうとう読むことにした。ここに書かれていることは本当はどうな…
この本はもう何度読んだことだろう。手元にあった清水俊二訳は昭和54年! そして村上春樹訳もあわせて読んだ。翻訳の課題だったので再読したのだが、自分で訳そうと思って読むと、深く読む。そして、原書の単語の選択にとまどいながら、イメージを作り上げ、…
作者の岸田奈美さんはパラリンピックの解説番組にでていたかわいらしい女性だ。お父さんを早くに亡くし、お母さんは大きな病気をして車椅子に乗る。弟さんは明るい性格のダウン症、同居の祖母はすこしぼけていて、ほんの少し前に自分が言ったことも覚えてい…