Life and Pages

本や映画、音楽、日々の雑感

2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

その雪と血を

いきなり、殺し屋が相手を殺した後の描写からはじまる。白い雪の上に赤い血がひろがる情景がなまなましい。殺し屋はちょっといかれていて、ボスの雑用など細かな仕事はできない。だが、手口は大胆で死を恐れないから、殺しの仕事を引き受けている。打算はし…

杉山愛の“ウィッシュリスト100”

買うほどでもないかなと思い、図書館にリクエストを出していたが、9ヶ月後にようやく借りることができた。人気の本なのだ。現役時代の杉山愛が練習しているところを見かけたことがある。男性のヒッティングパートナーとものすごいラリーをしていたのを覚えて…

村上春樹『騎士団長殺し』34の謎

村上春樹の新作小説について、翻訳家とゲーム監督が対談したものをまとめた本。村上春樹は好きな作家で、創作はすべて発表のタイミングで読んできているので、他の人の評論などは読まないのだが、鴻巣さんだし、短いし、Kindleだと250円だし、ということで読…

書く力

報道の世界にいるプロ二人が文章の書き方について、相手の手札を見ながら会話をする。読みやすく、しかも実例がいちいち納得させてくれる実用本。さすがは池上さん。すぐにまねできそうなヒントもあるが、結局のところ、とにかく本を読んで、使えそうな材料…

殺し屋を殺せ

ビルから出てきた男は、殺し屋に命を狙われていた。無防備に人前に姿をさらしたと思った瞬間、爆発の轟音が鳴り響く。だが、男は無事だった。殺されたのは、その男を殺すために組織に雇われた殺し屋だった。 殺し屋に命を狙われたターゲットから依頼を受け、…

持続可能な資本主義

著者の新井さんのことは、ほぼ日の糸井さんとの対談で知った。投資信託会社を立ち上げ、自分の目で見て経営者と話をして投資先を決めるというやり方で、着実な運用実績を上げている。日本の会社を応援するということも、この会社の趣旨なので、投資対象は日…