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村上春樹『騎士団長殺し』34の謎

村上春樹の新作小説について、翻訳家とゲーム監督が対談したものをまとめた本。村上春樹は好きな作家で、創作はすべて発表のタイミングで読んできているので、他の人の評論などは読まないのだが、鴻巣さんだし、短いし、Kindleだと250円だし、ということで読んでみた。あーだこーだと、推理を広げる会話は楽しいけれど、そのことによって、自分の読み方を変えることはない。いろんな突っ込みどころ満載で、読者がいろいろと言いたくなるのは、人気作家の待望の新作だからだろう。今までの総集編という言い方もある意味当たっているし、今回、新たに打ち出した書き方もあるし、それが好きという人、それが嫌だという人も当然いるのは、人気作家の宿命だろう。週刊誌とか文芸誌で読むような内容。それ以上でも、それ以下でもない。
私としては「村上主義者」として、ひっそり自分だけで楽しむことで満足だ。ハルキストと自称する人たちはどうにも好きになれない。