Life and Pages

本や映画、音楽、日々の雑感

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ドラえもん0巻

朝日新聞の三谷幸喜のコラムを読んで、ドラえもんの単行本を買う。これは、「よいこ」「幼稚園」「小学一年生」「小学二年生」「小学三年生」「小学四年生」それぞれの、ドラえもんの第1回がまとめて掲載されている。ドラえもんがのび太の家にやって来る回…

ナルト

ようやく全72巻を読み終える。スケールの大きい物語だった。結論は垣間見えていたから、最終回はそれほど驚きはない。途中でなんども、よくぞここまで引っ張ったな、と感じる回があった。それでも、最後まで読み通し、なんだか達成感を感じる。久しぶりにこ…

ぼくは翻訳についてこう考えています

柴田元幸氏が翻訳について書いたこと、語ったことを100点抜粋した本。アフォリズム集のようでもある。なるほどとうなずき、そうすればいいのかとメモし、深いなあとかみしめる。この本もまた、時々読み返す必要のある本だ。 論考の中に、間違っている英語を…

なんで僕に聞くんだろう。

写真家の幡野広志さんのもとに届く人生相談に、幡野さんが答えていく本だ。言葉の切れ味がすばらしい。私も文章を書くときは、できるだけ誤解が少なくなるような言葉を選んで書いているつもりだが、この本の文章の切れ味は恐ろしいほどだ。私の文章はナイフ…

息子たちよ

日常生活の合間にさまざまなことを思い浮かべながら、そういえばあの本にはこんなことがあったと話してくれる。あるいはこの本で描かれている風景は、自分にとってはこういう意味を持つ、と教えてくれる。書評家の記憶力というのはすごいものだ。ご本人とお…

カササギ殺人事件

昨年、さまざまな賞を獲ったミステリー小説だ。あまりに人気だったため、古書に出るのもすぐだろうと思って買わずにいた。その代わり、早々と図書館に貸し出しリクエストを出していたのだが、根強い人気が続いているらしく、上巻が届いたのがつい最近だった…

ただの眠りを

1984年、メキシコ。72歳になったフィリップ・マーロウは家政婦と拾ってきた野良犬と一緒に住んでいた。探偵の看板を外したわけではないが、引退に等しい暮らしだった。そんなマーロウに、生命保険会社から仕事の依頼が来る。事故死した男の保険金を払い込む前…