Life and Pages

本や映画、音楽、日々の雑感

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

作詞入門

この本の初版は1972年。阿久悠が絶頂期を迎えていた頃だ。作詞家として新しい領域を切り開いた大家であるが、とてもマーケティング的に物事を、いや世の中を俯瞰しながら理詰めで考えていた人だったのだとわかる。マーケティング的という言い方は、作家など…

あの頃

武田泰淳の奥様のエッセイ集だ。師匠に勧められて読み出したが、なんとも軽やかだ。思いついてふっとペンを持って書き出してしまったような自然体で文章が進む。景色や町を行き交う人々の描写もうまい。なるほど。エッセイとはこうあるべきなのか。とても真…

小さな習慣

書店で平積みになっていたので、手に取ってみた。「腕立て伏せ一回を習慣にした」ことからすべてが変わったという著者の言葉にふーんと思いながら、本を閉じて本に戻した。でも次の日、その言葉が気になっていて、この本を買うことにした。はじめに読んだと…