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怖いくらい通じるカタカナ英語の法則

英語の発音は難しい。英語の得意な友人は正しい口の形で正しい音を出すように訓練して、それなりの成果をあげているが、私には難しい。なので、アクセントと抑揚と言い換えを駆使して、なんとか日本人英語でこれまでやってきたのだが、発音問題はなんとかしなくては、という想いはいつもある。カタカナでも、けっこう通じるということはわかっていたが、脳科学者が科学的に実証したカタカナ発音英語の本があるというので読んでみた。例文はわかりやすいし、すでにやっていることも多かった。それでいいのだ、と言われた感じだ。この著者のすごいところは、脳の部位の研究に話がつながるところだ。バイリンガルの人の脳は、言語野の一つの領域で言葉を処理しているのに対し、大人になってから外国語を学んだ人の脳では、母国語と外国語を処理する領域が違うのだという。そして、母国語を通じて外国語をコントロールしているのだという。なるほど。また、バイリンガルの人は、一つの言語を操っているときに、もう一つの言語回路が働かないように遮断しているのだという。ふーむ。私の場合、スピードラーニングという学習方法がダメだった。あれは、日本語と英語が交互に繰り返されるのだけれど、あれを聞いていると気持ち悪くなってくる。そういう意味では、私もバイリンガル脳なのか! などとは思わないけれど、英語モードのときは日本語をシャットダウンしようとしているのだろうなと思う。いずれにしても著者がいうとおり、この本を読んだだけではダメで、練習して体得しなければ何もならない。頑張りましょう、おれ。