初めて読んだ。とても良かった。言葉遣いが好きだなあ。日頃、会話するときのやり取りを思い出させる。そして、家の中のキッチン、台所は、思いを巡らせる場所としてとても有用なのだと知った。正解だなあ。命をつなぐ食事を作るところ。それはまるで祭礼の場のようにすら思えてくる。生きることをしっかり、自分のこととして全身全霊で受け止める時、キッチンは祈りの場である以上にエネルギーの求め生み出す場なのだと感じてくる。深いところに届いた。
- 作者: 吉本ばなな
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1998/06/01
- メディア: 文庫
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