Life and Pages

本や映画、音楽、日々の雑感

映画 誰よりも狙われた男

原作を英語で読む機会があり、映画化されたのを楽しみに観に行った。原作と比較すると、ストーリーに深みがなくて残念だった。原作を読まずに観に行っていたら、どうだっただろうか。うーん。まずドイツっぽくないのが、嫌だった。街中の看板を見れば、ドイツの街とわかるけれど、ハリウッド映画だよなあ。そのことは悪いことではないと思う。でも、原作は英語で書かれていてもドイツの何かを伝えていた。そして、入り組んだ話が見えてこない。銀行家は自分の銀行を閉める覚悟までして、ある行動を取ったのだ。女弁護士は恐怖に戦いたはずだ。緻密に練られた作戦があることを前提として、最後のシーンに余韻が残るのに。フィリップ・シーモア・ホフマンをもう一度観られたことは良かったけれど。http://www.nerawareta-otoko.jp/