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映画 浅草キッド

話題の映画を帰省時の新幹線の中で観た。タケシの映画だと思っていたら、師匠についての物語だった。その師匠を大泉洋が演じていて、なんだかとても良かった。実際には知らないが昔の浅草の感じがとてもよく描かれていたように思う。その頃の浅草に行ってみたかったな。門脇麦鈴木保奈美も良かった。ダンスが良かったし、切ないけれどどうにもならないという感情がうまく出ていた。

たけし軍団が一世を風靡していた頃、軍団のことが好きだったけれど、懐かしい匂いも感じていた。あれはタケシが自分が芸人として育った環境へのオマージュあるいは恩返しだったのかと、この映画を観ていて思った。懐かしいモノがいいんだとか、昭和の芸人が今より良かったとは全然思わないけれど、あの時代は人間と人間の付き合いが濃くて、みんな必死で、見栄を張ったり、格好つけたりしていて、人間くさい。それは今でも芸人やTVに出る人やYouTuberでさえも変わらないのかもしれないが、相手が必死に見栄を張っているのを知っていて、その上で相手の話に付き合ったりすることは、今では見られなくなったように思う。それは優しさと呼んだのかも知れないし、相手に自分や自分の家族や知り合いを重ねてみる想像力だったといってもいいのかも知れないが。

この映画はNetflixの配信だ。iPadでみていると、飛行機の機内のビデオと一緒でとても快適に観られた。長く電車に乗るときは、本を読むよりこっちの方がいい。途中で眠くならないから。

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