Life and Pages

本や映画、音楽、日々の雑感

読みたいことを、書けばいい。

タイトルがずっと気になっていて、でも、平積みになっていたから、案外お手軽本なのかなあと遠巻きにしていたけれど、エイヤと買ってみたらなかなか良かった。著者は元電通のコピーライターである。というだけで、「ああ、そういう人ね」とくくられかねないのだけれど、この人の文章は面白い。そしてキラリと光る気になる真実がちりばめられている。タイトルの通り、金儲けのためとかではなくて、賢さをひけらかすためでもなくて、お題をいただいたら、自分が納得するまで書き続ける。しっかりと調査して、ぐいぐい書き進める。このあたりは、コピーライターの技術だと思う。検索、調査、裏取りに関して、コピーライターは達人である。同業者だからよくわかる。そして著者の場合は、過剰に書き進めるというか、掘り下げるように書き抜くのである。これはノウハウ本とかではなくて、生き様の開陳である。

 

読みたいことを、書けばいい。 人生が変わるシンプルな文章術

読みたいことを、書けばいい。 人生が変わるシンプルな文章術