Life and Pages

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ライフシフト

2007年に生まれた子どもの50%は、100歳まで生きる確率が50%だという。寿命が伸びてよかった、というだけではない。生活費を考えると80歳過ぎまで働かなくてはならないという。となると企業は定年の年齢を考えなくさなくてはならなくなるし、政府も年金制度を見直さなければならない。金銭的な不安はあるものの、一人の人間が一生をかけてできることが増えるし、四世代が一緒に生活するという新しい楽しさも生まれる。そして、健康でいる時間を長くしなければならないということでもある。
著者は、教育→労働→引退という3ステージの、これまでの人生の過ごし方をやめ、一つの仕事だけをするのではなく、人生の間に何度か、職業を変えて行くのがいいだろうとしている。そして、職業を変える前に新しいスキルを身につける時間を持つことを推奨している。そう考えると、もっと自由に柔軟に人生を考えていかなくてはならないし、そうすべきだろう。それは、今年生まれの子どもでなくても、私たちも柔軟な生き方を選ぶべきだし、選べるのだと教えてくれる。示唆のある本だった。

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)