Life and Pages

本や映画、音楽、日々の雑感

2013-01-01から1年間の記事一覧

ほぼ日刊イトイ新聞の本

糸井さんがやっているほぼ日のサイトが好きで、ほぼ毎日見ているというか読んでいると思う。気になる人たちが集まっている場で、読み物だけでなく、音楽を聞かせてくれたり、ダンスを見せてくれたり、社員みんなで好きなお弁当を真剣に選ぶ、ということまで…

60歳で小説家になる

60歳の人が全員小説を書きたいわけではないだろうけれど、会社員時代に報われなかった人ほど、つまり社畜になれなかったあなたには、作家になる才能がある、というくだりは、流行作家というよりも、講演会の達人の言葉といったところか。年齢を重ねてから作…

居心地の悪い部屋

もともと、奇妙な味と呼ばれる小説が好きだった。ロアルド・ダールは、特に好きだったから、彼が子供向けの本を書いていることを知った時は驚いた。この本は、私の好きな翻訳家が、奇妙な話を集めた本だ。理路整然としてつまらない話よりも、破綻していても…

職業、コピーライター。

業界の大先輩の本。広告関係の本はあまり読まなくなったけれど、この人の本なら読みたいとすぐに思った。この頃の人たちは、教養があって、作家になれそうな人ばかりだ。文章は、当たり前だけど上手であるし、広告のいい時代の話は楽しいね。夢と希望があっ…

大いなる眠り

この本は何度読んだだろうか。初めて読んだのは、大学一年生のとき。もちろん、村上春樹訳ではなかったけれどね。ハードボイルドにすっかり染まった大学時代。バーに行くお金なんかなかったから、ギムレットは、缶入りで初体験した。一日の大半の時間を読書…

教科書に載った小説

教科書で読んだはずの小説のことなんて、思い出した事なかった。それをまとめた本というアイデアは、ありそうなのになかったね。ここに載っている小説はどれも読んだ事なかったけれど、小説家のすごみも教えてくれるものばかり。読後感が強いというか、うな…

朝日新聞夕刊2013/1/10

はっぱふみふみ、という名作CMは、巨泉のアドリブで生まれた。巨泉が、言われた通りのことをする人であったなら、あのCMは作られなかった。なにしろ、スタッフは、会議で決まったことを、仕事として制作しようとしていたが、別案として作られた。広告の現場…

朽ちるインフラ

気になっていたけれど、どう調べていいかもわからないし、直接は関係ないかも…と、逃げていたことがインフラの老朽化と維持・保守コスト。この研究は素晴らしいと思った。でも、ほとんどの自治体ゆ住民は、聞きたくないし、逃げ出したいことだと思う。財政と…

クリエイティブ都市論

リチャード・フロリダという学者の本を、ある企業の研究者の方から教えてもらった。芸術家やゲイの住む地域は、住宅価格が上昇するという説を発表して注目された研究者だ。寛容性の高い地域はクリエイティビティに満ちた開放的な文化が生まれ、その先にはイ…