Life and Pages

本や映画、音楽、日々の雑感

居心地の悪い部屋

もともと、奇妙な味と呼ばれる小説が好きだった。ロアルド・ダールは、特に好きだったから、彼が子供向けの本を書いていることを知った時は驚いた。この本は、私の好きな翻訳家が、奇妙な話を集めた本だ。理路整然としてつまらない話よりも、破綻していても不思議な話に人は惹かれる、というのは、村上春樹が大いなる眠りの後書きで書いていたこと。その通りだと思う。奇妙な味の、ちょっといかれた話にのめり込んで時間を過ごすのは悪いことではない。本を読んでいるだけならば。

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