Life and Pages

本や映画、音楽について書いています

朝日新聞夕刊2013/1/10

はっぱふみふみ、という名作CMは、巨泉のアドリブで生まれた。巨泉が、言われた通りのことをする人であったなら、あのCMは作られなかった。なにしろ、スタッフは、会議で決まったことを、仕事として制作しようとしていたが、別案として作られた。広告の現場では、残念ながらよくあること。そして、別案が採用されることもあれば、採用されないこともある。スタッフとクライアントとの信頼関係による、場合もある。少し前のCMの監督やスタッフは、クライアントも、代理店も馬鹿にしていた。自分たちはアーチストであり、お前らはわかっていないという感じ。映像のプロではあるが、広告のプロではない人も多かったし、そんなこと気にもしていないという風だった。今は、現場でほとんどそうしたアーチストさんを見かけない。いいことか、悪い事か。それも一概には言えない。どうにも歯切れが悪いなあ。