教科書で読んだはずの小説のことなんて、思い出した事なかった。それをまとめた本というアイデアは、ありそうなのになかったね。ここに載っている小説はどれも読んだ事なかったけれど、小説家のすごみも教えてくれるものばかり。読後感が強いというか、うならせる。佐藤雅彦さんという人は、ずっと好きなのだけれど、ほんと、こういう視点を持ったクリエイターでもあり、学者でもある人って、文部科学省とかが喜びそうだ。「ほらね、教科書をちゃんとよめば、佐藤さんのようになれるのよ(かもしれないわよ)」とか言いかねない。佐藤さんの目の付け所と同時に、教科書の地位も見直してしまったわけである。
([さ]5-1)教科書に載った小説 (ポプラ文庫 日本文学)
- 作者: 佐藤雅彦
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2012/10/05
- メディア: 文庫
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