Life and Pages

本や映画、音楽、日々の雑感

60歳で小説家になる

60歳の人が全員小説を書きたいわけではないだろうけれど、会社員時代に報われなかった人ほど、つまり社畜になれなかったあなたには、作家になる才能がある、というくだりは、流行作家というよりも、講演会の達人の言葉といったところか。年齢を重ねてから作家を目指すことは、けっして容易ではないけれど、つまらない会社員生活を送っている人々への応援歌として、ターゲットをよく考えて書かれている本だと思う。75歳の芥川賞作家が生まれた今、いい意味で勘違いしてチャレンジする人が増えてしまうかもしれない。私も勘違いして頑張ってみるかな。

60歳で小説家になる (幻冬舎新書)

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