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パンデミックの文明論

新型コロナに対する考え方、向き合い方の差は、歴史や文化によって大きく影響を受けている。西欧人にとってマスクをすることはスペイン風邪の記憶を呼び起こし、病気に負けた気になるのではないかとか、そもそも日本人は普段からソーシャルディスタンスを取っているとか、世界を視野に入れると学ぶことが多い。

このふたりの似たもの同士の対談は面白い。小学校の時から、あまりに変わっている子だったので、いじめも受けなかったとか。ヤマザキさんは、自らが様々な国で体験したことと自分で積極的に学んだことから、知見を披露してくれる。中野さんは、テレビで見ていても創刊時たけれど、いろんなことを知っているのに、この場に適切な発言をしようとしている。それでもふたりは、時々脱線したり、もとの話に戻したり、大きく軸をぶらさずに比較文化の話になっていて、とても面白い。

パンデミックの文明論 (文春新書)

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