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映画 ボルグ/マッケンロー

このふたりのテニスプレイヤーのことは知っている。テレビでゲームの様子を見たこともある。でも、当時わたしはテニスをやっていなかったし、ルディアが喧伝するくらいのことしか知らなかった。たぶん、世界の大半の人々がそうなんだと思う。で、この映画が作られたのだろう。

ボルグ役の俳優さんは、テニスをしていないときはよく似ていた。マッケンロー役はいまひとつ。それでも、ふたりの中が良かったことや、ボルグも少年時代はマッケンロー並みの悪ガキだったことを知って、それはよかった。でも、テニスのシーンはいまいちだった。俯瞰で、役者をあまり大きく写さず、ボールの軌道でラリーを見せるというのはひとつのアイデアだ。しかし、肉体が、体の動かし方がまったく違った。なにも、寸分違わぬものを求めているわけではないが、このふたりの物語を語るとき、あの非凡な体の使いかた抜きでは成立しないと思う。特にマッケンローの体の使い方はなかなか真似できない。そこが少し残念だった。

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