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TV NHKスペシャル「女7人おひとりさま みんなで一緒に暮らしたら」

年末に録画した番組を観た。71歳から83歳の女性たち7人が同じマンションにそれぞれ一人ずつ暮らし、時々集まって話したり、緊急時はSOSコールをしあう仲で、個を尊重しながらゆるい共生を続けて10年経ったという。結婚したことがある人もそうでない人もいるが、みんなアナウンサー、コピーライター、カウンセラー、大手企業広報など、ずっと仕事をしてきたということが共通点だ。10年経って、お一人は病気になり、今はリハビリ施設で暮らす。一つの理想の暮らしに思えたが、コミュニティのメンバーが年齢を重ねるにつれて体力気力に衰えが見えはじめ、変化の兆しが現れてきた。

実はこうしたコミュニティのアイディアを初めて聞いたのは30年以上前、大学に通っていた頃だ。日本文学の教授が自立した女性同士の共同生活を始めようと思っていると言っていたのだ。それ以来、そのアイディアのことはずっと頭の片隅にあった。

このコミュニティがうまくいってくれることを願いながら、いつかこの続編を番組にしてほしい。