Life and Pages

本や映画、音楽、日々の雑感

ラオスにいったい何があるというんですか?

村上春樹の旅紀行だ。あたりまえだけれど、描写がとてもうまくて、旅先で考えたことの話にうんうん、となってしまう。音楽と食べ物に造詣が深いことが旅を楽しむことに大いに役立っている。ジャズ喫茶をやっていて、食べ物と飲み物を出していたのだから、そりゃそうだろうと思いつつ、そこまで極めたものが自分にあるかなと思っても何もない。やれやれ。旅先での高揚感や蓑茂のがなんでも新鮮に見えるあの感じが蘇ってきて、旅に出たいなあという気にさせてもらった。とはいえ、しばらくは旅に出られないと思うので、日常の小さな旅の紀行文でもしたためようかと思う。