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映画 3月のライオン後編

物語を紹介した前編からさらに、この世界観に踏み込んだのが後編だった。終盤のストーリーは原作の漫画とは違っていたが、むしろそのことで、戦いと希望のドラマを完成させた。登場人物たちは皆、必死で、全力で戦う。高校生のプロ棋士はもちろん、妻を亡くしたトップレベルの棋士も、中学生の少女も、父も、姉も、兄も。それぞれの闘いをしていた。その思いが熱さが伝わってきた。「君は何と戦うのだ?」と問いかけられた。しっかりと生きるために戦わなければならないことを感じさせてくれた。将棋のシーンが多いのに、緊張感を持ったままドラマを進めて行く、監督と俳優陣の力に感心した。いい映画だった。
前編ではタイトルの英文がMarch comes like a lion.で、後編ではMarch goes like a lamb.となっていた。「3月はライオンのように荒々しい気候で始まり、子羊のように穏やかな気候で終わる」という英国のことわざを前編と後編にわけて使ったのだろう。
http://www.3lion-movie.com/