Life and Pages

本や映画、音楽、日々の雑感

映画12Years a slave

長回しの多い愚直なカメラワーク。もちろん計算の上だろう。直視していられない痛みを何度も感じた。ほんの150年前まで、こうした現実があったのだ。肌の色で人間を差別し、殺人さえも平気でする時代のアメリカがあったのだ。そして思う。日本は肌の色も変わらないアジアの人々に対して残酷なことをしたのだ。戦争とはいえ。そして、黒人たちの中にも、白人に気に入られた女性への蔑視があった。どんなヒエラルキーに位置していても、いじめや差別はある。人間はどこかに、そうした残酷さを抱えているのだと思う。過去だけではなく、現在もまた。