Life and Pages

本や映画、音楽、日々の雑感

人生の目的の見つけ方

このようなタイトルの本は苦手なのだが、著者が知り合いの知り合いくらいの方で、面白い講義を大学でされていると聞いていたので、Kindleセールで買って読んでみた。

まっすぐな人なのだと思った。落ち込むとどこまでも落ち込んでしまうのだが、人の話を聞いて納得できれば、すぐに自分の考えや行動を改める。もちろん、紆余曲折はあるのだろうが、自分と真剣向き合い、幸せとは何かと考えていく。どうにも好きになれない相手と話していて、その理由は、自分の心の投影だったのだと気づく。そうか、この人の話し方、上からの目線、それは自分の態度の鏡映しだったのだと。

この本を通じて、著者が自分の信じていることを書いているのが伝わってくる。ハッピー、人生、ハート、感動、そうした言葉はかつて恥ずかしいと思いながらそっと言う言葉だったが、テレビ欄や週刊誌の見出しや、はたまた新書のタイトルにもなっている。安易なマーケティング戦術として使われてしまうことも多々ある。この言葉を聞いたり見たりすると、どんな人が言っているのだろうと確かめたくなる。今回の本は、著者が真面目に倖せについて考えているのがわかった。でも、このタイトルのセミナーとかがあっても、行かないと思う。ご縁を感じて読んだこの本は無駄ではなかったが。倖せという言葉の扱いは難しい。