Life and Pages

本や映画、音楽、日々の雑感

マンガ聖書物語 新約編

西洋文化を知るために時々読み返す本だ。いつもは大きな流れを理解するだけで、細かなことは覚えきれないのだが、今回は気になるところがあった。それは、イエスが無実の罪で糾弾され磔刑で殺されてから、その弟子たちが各地で伝道をする際、民衆たちは「罪人の教えだ」といって非難しているところ。民衆は、どんな経緯で罪を負わされたのかなどは考えない。王権力に逆らったことが悪いことなのだ。どちらが正しいかと立ち止まって考えない。これは現代も変わっていないことだなと感じた。多くの人間は自分では考えないのだ。それともう一点。神の教えを信じない人たちは、あっさりと殺されている。それが神の不思議な力によってだとしても。異教徒を殺すことはそれほど悪いことだとは考えないのだろう。

マンガ聖書物語<新約篇> (講談社+α文庫)

マンガ聖書物語<新約篇> (講談社+α文庫)