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映画 トイ・ストーリー4

アニメなのに、おもちゃの人形たちが主人公なのに、彼らの物語に感情移入してしまうのはどうしてだろう。もちろん、ディズニー映画で、PIXER製作で、トム・ハンクスなどが声優をしているのだから、当然という考え方もできる。けれど、人間の物語が映画になっているからなんだと思う。

今回、ウッディは出番が少なくなってあせっていた。それでもキッズ(ご主人かな)に対する忠誠心はすばらしい。ボニーが手作りした、お気に入りのフォーキーを献身的にサポートする。自分の居場所を作りたいのかもしれない。ずるがしこいギャビー・ギャビーにまでもウッディはとことん優しくしてやるんだね、自分を犠牲にしてまでも。

でも、最後はいつもと少し違っていた。自分のために選択したし、おもちゃ代表の座を降りて、代替わりを受け入れた。

この映画を人間の俳優で、今の時代に制作したって誰も見ないのかもしれない。しかし人間はあまり変わらないから、求めている物語もそれほど変わらないだろう。語り口を変えたり、時代や設定を変えて、伝わりやすいものにしようという工夫のひとつがアニメなのだ。CG技術の進歩と、一流俳優のアフレコで、アニメは命を吹き込まれる。さらにトイ・ストーリーの主人公たちはおもちゃであるがゆえに、人間らしさをひたすら目指すCGとはゴールが違ってくる。おもちゃらしい質感なのに、感情が宿っている。そう思える。

ウッディの幸せを祈るばかりだ。

https://www.disney.co.jp/fc/toystory.html