Life and Pages

本や映画、音楽について書いています

仕事にしばられない生き方

 ハリガネムシに寄生されたカマキリは、自分の意思とは関係なく、ハリガネムシの産卵場所の水中に飛び込まされてしまう。借金に追い詰められた、かつてのパートナーもそれと同じだったのではないかと分析する。この人の人生は波瀾万丈で、世界中で暮らしてきたから、その視点もスケールが大きい。日本の社会のさまざまな理不尽さは、そういうものだ、と思って取り込まれて行くのではなく、おかしいことはおかしいと判断し、自分なりに対処していくことが大切なのだと感じた。むろん、そんなことをすれば世間の風当たりは強くなるし、会社にもいられなくなるかもしれないが、無理して合わせるよりはずっといいのだと、この人の人生が裏打ちされた文章によって、頑張ろうという気になってくる。本屋で見かけて、手に取った本だが、今の自分が読みたかった本だったと改めて思う。