一つ一つの出来事は自分とは重ならないけれど、自分が過ごしてきた時代の東京の空気がよく描かれている。先が見えなくてやるせない思いとか、徹夜しながら自分の仕事の意味を疑ってみたり、彼女と一緒にいるときの胸中だとか、いろいろなことを思い出した。あの頃は良かったと言うつもりはないが、あの時代を経て今につながっているのは事実だから、しっかりと受け止めたい。
facebookって、たしかに過去の知り合いを引きずりだすシステムだ。だからといって、友達申請なんてしないけれど。
読後感は悪くない。特別人にすすめないけれど。
- 作者: 燃え殻
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2017/06/30
- メディア: 単行本
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