録画で観た。本で読んだ方がいい作品だったのかなと思う。というのも、主人公が妻となった女性のことを誤解していたことに、妻が殺された後に気づく、という展開なのだが、映像で観衆をミスリードしようという意図が出すぎていて、「えっ、そうだったの!?」という感じが薄かった。最後に自分を犠牲にして告発するところも、あっさりと描かれていて、命がけの行為にこめた思いを深く感じることができなかった。
医薬品メーカーの不正をテーマにした映画や小説は多いなあ、とこの映画を観ていて思い至った。真実に近づきすぎると、隠蔽されてしまう。CIAだとか、アメフトの世界とか、巨額の金が動く世界はまだ現実に多くあるようだ。
- 作者: ジョンル・カレ,John Le Carr´e,加賀山卓朗
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2003/12/16
- メディア: 文庫
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