Life and Pages

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映画 Too Young To Die

劇場で観た久しぶりの邦画。宮藤官九郎作品という安定した期待値はあったが、それほど多くを望まずにでかけたので結構楽しめた。主人公は神木隆之介演じる17歳の高校生。交通事故で死に、地獄に行くがそこで修行を積んで再び人間に輪廻転生するチャンスをうかがう。その最大のチャンスは地獄のロックバトル。彼は鬼である長瀬智也率いるバンドのメンバーの一員となり、さてその結末は? とストーリーは展開していく。豪華な出演者に驚きつつ、ジェットコースターのように身を任せて楽しむ映画で、その世界観というか地獄観は、小学生の想像レベル。いや馬鹿にしているのではなく、シンプルなアイデアを2時間の映画として持たせるクドカンの力量はすごいと関心してしまった。
それでも、残された家族の光景や無念ながら死んだ人の思い(これはもちろん想像)を自分の人生の経験と考えあわせては切なくなる。悔いなく生きなきゃなと思う。夏休み、お盆を迎えて先祖を思う時期には怪談やホラーを観るよりもこの映画を観る方がいいんじゃないかと思う。それにしても天国の退屈さを表現するマトリックスのような新規な表現はうーむと思った。
http://tooyoungtodie.jp/