Life and Pages

本や映画、音楽、日々の雑感

殺し屋

タイトル通り、依頼された殺人を生業とする男の話だ。短編連作を連ねながら、結局は長編になっているスタイルで、多彩な殺し方を読まされるのかと思いきや、殺し方のディテールなど描いていない場合もある。プロの殺し屋の生活をユーモラスに垣間見せるという、なんとも不思議で楽しい本だ。こんなやつはいないよ、といった非難はお門違いだ。魅力的で、非情のライセンス(無免許だけど)を手にしたニューヨーカーの主人公の日常を愉しむストーリーだ。すでに、このシリーズを何冊か読んでいるのだが、これは間違いなくはまりそうだ。

殺し屋 (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)

殺し屋 (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)