糸井重里さんがあちこちに描いた文章の断片を、彼の会社の人が編集して、1年に一冊、収穫のように作る本がこれ。ほぼ日刊イトイ新聞で、既に読んだ言葉もあるのだけれど、言葉の持つ肯定的な力を教えてくれる。いくつも、いくつも、元気と勇気をくれる言葉が載っている。「努力と収穫の間には時差がある。」「働く事で、誰かが喜んでくれることが好き。働くことで、なにか上手になることが好き。」最近、実用書のタイトルによくある「〜するな」の論調では伝わらないものがここにはある。「ぼくはある日、お兄さんになって大人になっていたんだね。」というのは、大人になるのはお兄さんになることなのだ、という話のなかででてきた言葉だ。なるほどと思った。自分は兄も姉もいるので、弟として自分を勝手に位置づけていたけれど、いつのまにか大人になっていた以上、お兄さんにもなっていたのだと気づかされた。確かに、お兄さん的な役割をあちこちで果たしているね。ときどき、弟のポジションをとるけれど、それは甘えているのだろうな(悪いとか思っていないけれどね)。
ぽてんしゃる。(ほぼ日ブックス) (Hobonichi books)
- 作者: 糸井重里,ほしよりこ
- 出版社/メーカー: 東京糸井重里事務所
- 発売日: 2013/07/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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