Life and Pages

本や映画、音楽、日々の雑感

ぽてんしゃる。

糸井重里さんがあちこちに描いた文章の断片を、彼の会社の人が編集して、1年に一冊、収穫のように作る本がこれ。ほぼ日刊イトイ新聞で、既に読んだ言葉もあるのだけれど、言葉の持つ肯定的な力を教えてくれる。いくつも、いくつも、元気と勇気をくれる言葉が載っている。「努力と収穫の間には時差がある。」「働く事で、誰かが喜んでくれることが好き。働くことで、なにか上手になることが好き。」最近、実用書のタイトルによくある「〜するな」の論調では伝わらないものがここにはある。「ぼくはある日、お兄さんになって大人になっていたんだね。」というのは、大人になるのはお兄さんになることなのだ、という話のなかででてきた言葉だ。なるほどと思った。自分は兄も姉もいるので、弟として自分を勝手に位置づけていたけれど、いつのまにか大人になっていた以上、お兄さんにもなっていたのだと気づかされた。確かに、お兄さん的な役割をあちこちで果たしているね。ときどき、弟のポジションをとるけれど、それは甘えているのだろうな(悪いとか思っていないけれどね)。

ぽてんしゃる。(ほぼ日ブックス) (Hobonichi books)

ぽてんしゃる。(ほぼ日ブックス) (Hobonichi books)