Life and Pages

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映画マグノリアの花たち

アメリカ南部ルイジアナ州の小さな町のお話。女性たちの会話を通して日常生活が描かれているのだが、とにかく台詞が多い。舞台劇がオリジナルと聞いて納得。最初は、どうでもいい内容の会話に閉口したのだが、言葉の応酬は見事。つらいことや怒りをユーモアというよりも、高度な皮肉に変えて言葉にする。自己の存在を言葉を使って主張するという様子だ。日本語版にするなら、大阪が舞台になるに違いない。世間知らずの田舎者の町かもしれないが、ここのコミュニティに属する人々はきっと幸せだ。今のアメリカには、こんな関係性がまだ残っているだろうか。日本の田舎に、ここまでの親密なコミュニティはまだ残っているのだろうか。まあ、それを心配しても仕方ないが、言葉の果たす役割はとても大きいなあと感じた。

マグノリアの花たち [DVD]

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